秋深まる

11月に入っても、なかなか気温は下がらず、生育が遅れ気味だった大根達も育ってきました。

なぜかカブをまいたはずの所にも…

 前回の日誌でタブーに触れてしまったせいなのかどうか。多分違うと思いますが、カブが大根に変わってしまうという事件も発生。野生農園では、こぼれ種から作物が育つことはよくあることなのですが、発芽した時点では同じアブラナ科でよく似ており、ちょうど発芽のタイミングも一緒だったので、気が付かない内に殆どのカブが大根に入れ替わってしまいました。

 

 そして、しぶとく生き残っていた夏野菜達。暖かいとは言え、さすがに11月の朝夕の冷え込みはきつかったのでしょうか。オクラ、カボチャ、ズッキーニと次々枯れていきます。

 10月にようやく実をつけ始めたズッキーニは、1~2個実をつけただけ、あるいは花だけ咲かせて実をつけない内に次々枯れていきました。3か月遅れでようやく実をつけようと言う時になって枯れていくとは、なんという運命でしょう。私も「あなたは大器晩成型ね」小学生の頃に先生に言われましたが、晩成しない内に人生折り返し地点を随分過ぎてしまいました。果たしてこの先成るのか、成らないまま枯れていくのか、あるいは気付かない内に既に成っているのか。いずれも味わい深い命の営みには違いありません。

 ジャガイモは前々回に書いたように、文明(ビニールマルチかけ)と、野生(マルチ無し)とで比較実験をしてみました。右はビニールマルチをかけたジャガイモ、左はかけなかったジャガイモ。ということで、今回は野生の勝利!と言いたい所ですが、文明農法、野生農法、両方合わせた収穫量は種イモの65%と、大赤字。初めての秋ジャガは、どちらも負けという結果になりました。寒さのためか、どちらも11月早々には枯れてしまい、十分な成長ができなかったようです。