あけましておめでとうございます

 一ヶ月遅れではありません。旧正月はまだこれからです。というわけで、ちょっと気が早いですが、あけましておめでとうございます。

 冬の間はあまり畑でやることのない野生農園ザ☆ばんですが、昨年から少し果樹の剪定をしております。ミカンや柚子、キンカンなどの柑橘系の樹が多いのですが、サルがいっぱいいる地域で、ミカンやキンカンなどの甘い果実は特に、熟すと食われてしまい、収穫はサルとの競争です。

 サルは果実を一口しか食べずにみんな捨ててしまいます。食われると腹が立ちますが、一見もったいないこのポイ捨て行為のおかげで、キツネやタヌキやイノシシなど、木登りの苦手な動物たちが果実にありつけるようです。自然はうまく出来てますね。

 人間の私としては、果物を食べるのも、他の動物を餌付けするのもやめて頂きたいのですが、サルにしてみれば奥山はスギ林にされて食うもの少ないし、里山は美味しい餌がたくさんあるのに過疎高齢化してて怖い人もいないしで、そりゃ食べに来ますよね。人間は世界を難しくする天才なのかもしれないなと思います。

 

 獣による農作物被害が増えているのは、犬を放し飼い出来なくなったことも一因という説があるので、名誉係長(写真)に復職して頂きたいところなのですが、ガラスの膝を抱えている上に、ビビりの彼女には、サルと闘うのは荷が重すぎます。

 それでも、たまに果樹園にお連れして、お散歩して頂こうと思います。私が遊んで頂いていると、興奮して服の袖をガブガブし始めるので、うまくいけば遠くで名誉係長を見たサルが、果樹園に来ると獰猛で屈強な犬に襲われると誤解してくれるでしょう。